POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

■『電子音楽 in the(more lost)world 』(追加レビュー)

『電子音楽 in the(more lost)world 』YMO関連ページ抜粋紹介

大野松雄『鉄腕アトム/音の世界』完全版、世界初リリース決定!

鉄腕アトム・音の世界アーティスト: 大野松雄出版社/メーカー: 日本伝統文化振興財団発売日: 2009/06/24メディア: CD購入: 5人 クリック: 77回この商品を含むブログ (7件) を見る 先日のエントリで、7月に行われる大野松雄氏の生涯初のコンサートを含むイベ…

「テクノ歌謡の真髄は“萌え声”にあり」の巻

テクノ歌謡 アルティメット・コレクション1アーティスト: オムニバス,酒井司優子,山下久美子,真鍋ちえみ,松田聖子,小池玉緒,中森明菜,戸川純,安田成美,高見知佳,TPO出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M)発売日: 2008/11/26メディア: CD購…

極私的列伝! 素晴らしきアレンジャー・プログラマーたちとの出会い

NHKみんなのうた おしりかじり虫アーティスト: おしりかじり虫出版社/メーカー: Amuse Soft Entertainment, Inc.(AMS)(M)発売日: 2007/07/27メディア: CD クリック: 125回この商品を含むブログ (12件) を見る 昨年末の『紅白歌合戦』は、さんざん話題作りで…

「Cubase4」が年末に到着。「初音ミク」など、近年のDTM環境について雑感を記す。

Cubase 4出版社/メーカー: スタインバーグジャパン発売日: 2006/12/18メディア: DVD-ROM クリック: 24回この商品を含むブログ (12件) を見る 年末ぎりぎりに、件の「Cubase4」アップグレード・キットが届く。「Cubase4」についてご存じでない方に説明してお…

音楽における「物語性」はスコアに宿る。中田ヤスタカを考える(冬休み補修ヴァージョン)その4

Baby cruising Love / マカロニ【初回限定盤】アーティスト: Perfume出版社/メーカー: Tokuma Japan Communications =music=発売日: 2008/01/16メディア: CD購入: 4人 クリック: 371回この商品を含むブログ (354件) を見る では、音楽ライターにとって、果た…

テクノとネオアコ=「渋谷系」にまつわる思い出。中田ヤスタカを考える(冬休み補修ヴァージョン)その3

FLASH BACKアーティスト: capsule出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ発売日: 2007/12/05メディア: CD購入: 7人 クリック: 185回この商品を含むブログ (221件) を見る 話を中田ヤスタカ氏に戻そう。最新作『FLASH BACK』のプロモーショ…

Perfumeの話はどこへいった? (冬休み補修ヴァージョン)その続き

前回、「Cubase」という代表的なPC用シーケンサーの存在を取り上げ、これがライター業を営む私の音楽理解のための一助となっていること、そうした音楽環境の激変や楽曲そのもの(スコア)についてジャーナリストがあまりに無関心すぎるということ、「Cubase…

Perfumeブームの示すもの。「歌謡テクノ」の進化の先は?(冬休み補修ヴァージョン)

Cubase 4出版社/メーカー: スタインバーグジャパン発売日: 2006/12/18メディア: DVD-ROM クリック: 24回この商品を含むブログ (12件) を見る 注文してあったシークエンサー・ソフト「Cubase4」のアップグレード・ヴァージョンが、私の手続き上の勘違いミスの…

「初音ミク」(合成人声ソフト)のルーツを訪ねて

VOCALOID2 HATSUNE MIKU出版社/メーカー: クリプトン・フューチャー・メディア発売日: 2007/08/31メディア: CD-ROM購入: 30人 クリック: 4,650回この商品を含むブログ (480件) を見る 最近、「ニコニコ動画」にハマっている。一昨年秋ごろ、「YouTube」を初…

『電子音楽 in the (lost)world』再び!(作者自身によるプロモーション)

電子音楽 In The(Lost)World作者: 田中雄二出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2005/03/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 150回この商品を含むブログ (30件) を見る 表題は拙者の近刊で、2005年に刊行された300ページ・オールカラーによる、シンセサ…

紙ジャケ8cm CDシングル特集。ギザカワユス

以前取り上げた「消えゆくメディア8cm CDシングル」のエントリに様々な反響をいただいたので、その続編を書こうと思っていたら、「8cm CDシングル」の世界にはすでに多くの研究者の方々が! 実際、専門の情報サイトもあるし、8cm CD曲のみを持ち寄る闇鍋みた…

NHKの新番組『ドクター・フー』とBBCラジオフォニック・ワークショップ

今週月曜日(9月25日)から、NHKの衛星放送BS2で知る人ぞ知るイギリスのSFドラマ『ドクター・フー』が始まった。これは63年スタートの歴史ある長寿SFドラマで、現在まで26シリーズ、計700話が作られている。NHKで始まった新シリーズは、主人公ドクターが9代…

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ブルーノ・スポエリ『Gl?ckskugel』(Finders Keepers) Bruno Spoerri/Gl?ckskugel拙著『電子音楽 in the (lost)world』で、『Iischalte』(副題「スイッチト・オン・スイス」)を紹介しているスイスの著名な電子音楽作家。以前からコレクター筋で注目され…

アニメ・ドラマ主題歌映像アンソロジーLD大特集

先日、私の刑事ドラマ好きのエピソードを開陳した。オープニング映像で、各刑事のプロフィールが紹介される止め絵のシンクロに、映像の醍醐味を感じていたという話である。私のようなニュー・ウェーヴ世代というのは、思春期のMTV登場時の衝撃的な体験もあり…

アニメサントラの意外な仕事発掘!「80年代アレンジャー外伝」その2

週刊誌編集者時代には、ほぼ13年に渡ってカルチャー欄を担当していたが、最後の数年はほとんどデスク担当だったため、音楽、書籍、映画のページは若手編集者のやりたいようにやらせていた。しかし、これは世代の違いなのかもしれないが、20代後半の子たちっ…

アート・オブ・ノイズ『And What Have You Done With My Body,God?』(4CD BOX)とその他の関連盤

シール、t.A.T.u.ほかを手掛けるイギリスの著名プロデューサー、トレヴァー・ホーンが、83年にアイランド傘下にレーベル「ZTT」を発足。そのカタログナンバー1番としてデビューを果たした、謎のグループだったアート・オブ・ノイズの、ZTT時代の全貌を公開し…

さらばディスク時代part2 華やかだったCDシングル文化を追悼する

先日のエントリーで、80年代初頭に登場したばかりのころの黎明期のCD(CDDA)の歴史を紹介した。レコード業界から消費者の意識が離れるきっかけを招いたと言われるCCCD(コピーコントロールCD)も、原理的にはCD(CDDA)と同じもので、PC用のCDドライブのみ…

さらばディスク時代。黎明期のCD(CDDA)に思いを馳せる

今年の初め、週刊誌でハードウエア紹介ページのデスク担当だった私らにとって、W杯と並んで大きな話題だったのが春のソニーのゲーム機「PS3(プレイステーション3)」発売の話題だった。私は一切ゲームはやらないし、私のまわりでもゲーム離れはけっこう進ん…

鈴木さえ子レアトラックス

「ケロロ軍曹」オリジナルサウンドケロックアーティスト: TVサントラ,いはたじゅり,鈴木さえ子 with TOMISIRO,鈴木さえ子,掛川陽介,本澤尚之出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2004/07/21メディア: CD購入: 1人 クリック: 15回この商品を…

「オッ!」と驚く歌謡曲、アニメ劇伴の正体。「80年代日本アレンジャー列伝」

今から20年前、私の編集者としてのキャリアが『ニュータイプ』(角川書店)というアニメ雑誌から始まったことは以前にも触れた。元『美術手帳』の編集者が立ち上げた『ニュータイプ』はかなり個性的なアニメ雑誌だった。だが、黎明期のアニメ雑誌界はこれに…

「ビデオスターの悲劇?」ニュー・ウェーヴonレーザーディスク

先日、高橋幸宏のアポロン時代のビデオのDVD復刻のお手伝いをさせていただいたことは別エントリーで書かせてもらったが、こうした復刻は実は幸せなパターンである。あの2タイトルはオリジナルの発売元であったアポロンの解散の前に、幸宏氏の事務所に権利委…

暴論!「なぜ男達はかくもBOXセットをこよなく愛するのか?」

この問題提起は、私が以前在籍していた週刊誌の連載陣であったライターのI嬢から投げかけられたものである。「なぜとは?」「女性はBOXセットが大好物ではないのか?」……。で、周辺聞き込み調査をしたところ、まわりの女性陣からも同様の回答が得られてしま…

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『CADMUS le robot de l'espace』(Philips) 『ガリバー旅行記』などのラジオドラマを出している、フィリップスのカラー絵本着き10inchお話レコードの一枚。脚本はジャン・ジャック・オリヴァー、構成は『フィフィ大空をゆく』(65)などを手掛けている監督…

失われし化石メディア、カセットテープの残した教訓

過日、当時のスタッフが90年代初頭のフリッパーズ・ギターと彼らを取り巻く時代について記した、某ブログのことを紹介させていただいた。ひっそりと始まったと思っていたのは小生だけのようで、現在、某ジャンル別ランキングでは第2位という驚異のアクセス数…

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ヴィンセント・プライス『Witchecraft〜Magic An Adventure In Demonology』(69)(Capitol) Vincent Price/Witchecraft〜Magic An Adventure In Demonologyエドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の惨劇』ほか、FOXのホラー映画で一時代を築いた名優、ヴ…

家政婦は見たPart3「細野晴臣氏の黒歴史? FOEを検証する」

Making of NON-STANDARD MUSICアーティスト: 細野晴臣出版社/メーカー: インペリアルレコード発売日: 2001/11/21メディア: CD クリック: 26回この商品を含むブログ (4件) を見る 今年の初め、スペースシャワーTVのほうから依頼を受けて、日本のテクノポップ…

『電子音楽 in the (lost)world』(ボーナス・トラック)

先日、依頼を受けて多くの原稿を書きながら、編者と齟齬があり、私のビブリオグラフィーから消してしまったディスクガイドの話を紹介した。とにかく、集団で本を作るのは難しい。私は普段の本業の仕事で、それを痛いほどわかっているつもりだから、そういう…

アタシの上を通り過ぎていった漢たちーー歴史の教科書に載っていない音楽ソフトを供養する

私のストレンジな楽器偏愛話は、さらに続く。 立花ハジメがプラスチックス解散後、現代美術のイディオムを発揮していたソロ時代というのがあって、その中で特に私をいたく関心させたのは、アルプスシリーズという発明楽器群であった。アルプスという名前は確…

究極の選択>音楽が好きか? 楽器が好きか?

昨日、フェアライトCMIに関するエントリーで、私の奇妙な楽器愛好歴を披瀝してみた。共感いただける人がどれだけいるのだろう。それが心配だ。心配過ぎて、言葉が足らないのではと、不安になってまた性懲りもなく続きの話を書いてしまう私だ。 『電子音楽 in…