POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

EX『EX2』

80年に『EXHIBITION』というたった1枚のアルバムを出して解散した、現在は映画音楽の仕事で知られる作曲家、梅林茂のグループ。彼らの、ファーストリリース後に密かに録音されていた、解散までのデモ録音を中心に、未発表曲、ライブ音源やデビュー前のデモテ…

ついにお迎えがきちゃったという話。何がだ?

ついにこの時が来た。お迎えがきたのだ。なに、生理があがった? つまんないか……。魔界から帰国の命令が来ちゃったけど、燃える校舎を救わなくちゃだわ……っていうのも古いな。女王の座を狙って、メグとノンがキャットファイトを演じて……っていうのもずいぶん…

スネークフィンガーにまつわるネーミング論考

Greener Postures / Chewing Hides the Soundアーティスト: Snake Finger出版社/メーカー: Euroralph (For409)発売日: 2004/03/09メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る ブログを立ち上げた後、知人からの問い合わせで一番多かったの…

001

アーティスト人物録:スタンプ

これは、98年に『電子音楽 in JAPAN』の公式ホームページで、怒濤の月刊記事更新キャンペーンをやっていた時の、最終回の記事である。公式ホームページのころは、拙著のPRのためのサイトという性格もあって、あまり内容とブレがないようエレクトロニックな音…

フリッパーズ・ギターについて知っている2、3の事柄

THREE CHEERS FOR OUR SIDEアーティスト: Flipper's Guitar出版社/メーカー: PSC発売日: 2006/08/25メディア: CD クリック: 11回この商品を含むブログ (61件) を見る CAMERA TALKアーティスト: FLIPPER’S GUITAR,DOUBLE KNOCKOUT CORPORATION出版社/メーカー…

『OMOYDE』(ソニー・ミュージックハウス/非売品)

ソニー・ミュージックハウス(現・ソニー・ミュージックダイレクト)が制作した、YMOのアルバム復刻計10タイトルのライナーノーツに掲載された、坂本、細野、高橋3人のインタビューを一冊にまとめたもの。加えて、米国デビュー時にプレス配布された英文資料…

スケッチ・ショウコンサートパンフ『WILD SKETCH SHOW』

SHIBUYA-AXほかで行われた、スケッチ・ショウの初コンサートツアーのための制作されたパンフレットで、編集者は川勝正幸氏。私はメインの読み物であるお二人へのロングインタビューとアルバム『AUDIO SPONGE』の全曲解説を担当している。この時は川勝氏とは…

坂本龍一コンサートパンフ『Tour 2005』

昨年、フルバンド公演としては久々となった坂本龍一氏のソロコンサートパンフ。このうち、後半のディスコグラフィーの全原稿を書かせていただいた。「ソロ」「映画音楽」「YMOを含むグループ作品」と3つのカテゴリーに分け、年代順に並べられた作品すべてに…

DVD『THEY CALL HER ONE EYE〜血まみれの天使〜』(ジェネオン)

日本未公開のスウェーデンポルノ(amazonのリンクはこちら)。発売一週間後にリリースの報を知り、都内のビデオショップを回ってみたものの、どこも売れ切れ。やっと8軒目に一本だけあったのを見つけることができた。洋ピンのDVDを目的買いしたのは初めてだ…

『テクノマジック歌謡曲』(ソニー・ミュージックダイレクト)

テクノマジック歌謡曲アーティスト: オムニバス,真鍋ちえみ,つちやかおり,ジャンケンポー,大野方栄,高見知佳,TPO,太田裕美,後藤次利,香坂みゆき,アパッチ出版社/メーカー: Sony Music Direct発売日: 2005/02/23メディア: CD クリック: 29回この商品を含むブ…

『ニュータイプ』の思い出

『TECHII』『momoco』『宝島』や、現在まで13年籍を置いている某週刊誌など、さまざまな編集部を渡り歩いてきた私が編集者デビューを果たした雑誌というのが、アニメ雑誌『ニュータイプ』(角川書店)である。それ以前にコピーライター時代があるので、社会…

『イエローマジック歌謡曲』(ソニー・ミュージックダイレクト)

イエローマジック歌謡曲アーティスト: オムニバス,細野晴臣,高橋幸宏,南佳孝,マナ,近田春夫,シーナ&ザ・ロケッツ,金井夕子,坂本龍一出版社/メーカー: Sony Music Direct発売日: 2005/02/23メディア: CD購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (64件) …

『momoco』時代の写真マンガの絵コンテを発見!

「アダルトの部屋」で紹介しているAVレビュー担当のほかにも、カルチャーページや普通の新人アイドルインタビューなど、『momoco』ではさまざまなページで仕事をさせてもらった。「モモコクラブ」という、おニャン子クラブみたいなアイドル予備軍のコーナー…

史上最大のテクノポップDJパーティーシリーズ(イベント)

これは知る人ぞ知る、小生がオーガナイザーを務めていたクラブイベント。後にシリーズ化され、計6回の数を重ねる人気イベントになった。91年といえばクラブ文化夜明け前のころ。ディスコではなくクラブの名称はまだ普及の過渡期にあり、数少ないクラブ(箱)…

『日本大衆音楽発達史講座』(スペースシャワーTV/VMC)

これは『電子音楽 in JAPAN』を読んだ同局の担当者の方から依頼いただいたもので、日本のロックの歴史を残された映像素材で辿るという企画。CS衛星放送のスペースシャワーTVのサブチャンネル、VMCでオンエアされた。「ロック編」「歌謡曲編」「渋谷系」「ヒ…

『吹替映画大事典』(とり・みき&吹替愛好会/三一書房)

これは共著で、マンガ家のとり・みき氏と、今や『天国の本屋』でベストセラー作家として著名な友人の松久淳氏が主幹となり、俳優の加藤賢崇氏、脚本家で友人の新田隆男氏、小生が『ニュータイプ』で編集者生活一年目の時によく姿をお見かけした角川書店のベ…

テレックス『イズ・リリース・ア・ユーモア?』(アルファレコード)

アーカイヴページでもインタビューを掲載している「ベルギーのクラフトワーク」ことテレックスのリミックス・アルバム。後にテクノ・レーベルのR&Sからもインターナショナルなリミックス盤が出ているが、それに先行して制作された国内企画である。これは、ア…

『電子音楽 in the (lost)world』(アスペクト)

電子音楽 In The(Lost)World作者: 田中雄二出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2005/03/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 150回この商品を含むブログ (30件) を見る 本書は、先に刊行された『電子音楽 in JAPAN』の副読本としてリリースされた、電子…

『電子音楽 in JAPAN』(アスペクト)

電子音楽in JAPAN作者: 田中雄二出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2001/12メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 179回この商品を含むブログ (27件) を見る 98年に刊行された、日本で初めての国産電子音楽の歴史を綴ったノンフィクション。1955年にNHK局内…

時効だからOK? 拙著にまつわるエトセトラ

98年に立ち上げた公式ホームページには、まだ未見の方に拙著を紹介するダイジェスト記事や、すでにお持ちの方へのファンサーヴィスとして、簡単な補足コンテンツなどを用意していた。しかし、そこでは一切触れなかった話もある。一冊の本が刊行されるまでに…

『カルトQ/YMOカルトの巻』(フジテレビ)

うじきつよし司会の、フジテレビの伝説的カルトクイズ番組。毎回、マニアックで限定的なテーマでやっていた同番組で、なんと「YMOカルト」をやることとなり、アルファレコードのテレックスのディレクター経由で小生に依頼があって参加することとなった。クレ…

板倉文(チャクラ、キリング・タイム)録り下ろしインタビュー

拙者と同郷で、もっとも敬愛するミュージシャンの一人、板倉文氏のインタビューは、拙著の公式ホームページ用の独立した読み物として98年に取材されたもの。本来なら、P-model、ヒカシュー、プラスチックスに続く“第二次テクノポップ・ブーム"の当事者として…

『momoco』のAVレビュー時代が私の黄金期だった?

先にエピソードを紹介した『momoco』(学習研究社)のAV担当時代が、私のライターとしての黄金期だったかも知れない。AVに詳しかったわけではない。むしろ、あまりアイドルなど芸能界に詳しくなかったのを面白がって起用されたのだ。今でこそ歌謡曲のコンピ…

私がAV (業界)に愛着を感じるようになった理由

完全に客集め目的のページゆえ、趣味に暴走して恐縮っす。ここでは、ちょっと気になるアダルトな話題を息抜き程度に取り上げていく予定である。 本業の仕事でもAV関係の担当を務めることが多くなった昨今。もともと嫌いなほうではないし、安田理央氏、大坪ケ…

「ベルギーのクラフトワーク」テレックス・インタビュー

先日、20年ぶりのニューアルバム『How Do You Dance』を出したばかりの、ベルギーの老舗テクノポップ・グループ、テレックス。これは、93年にアルファ・レコードからの依頼を受け、私が復刻監修した初期の2作品『テクノ革命』『ニューロヴィジョン』のPRのた…

あるヨーロッパのYMOファンとの対話

これは98年当時、怒濤の短期更新を続けていた読み物の一つで、インターネットを始めたばかりのころに、ある調べ者をしていて知り合った、スウェーデンに住むYMOファンへのインタビューを活字化したもの。Jonas Warstad氏は、私が書いたニュー・ミュージック…

このカテゴリーの目的

すでに述べた通り、かつて1998年暮れに私が運営していた拙著『電子音楽 in JAPAN』のPRのための公式ホームページが存在していた。そこでは、スペースの都合で取り上げられなかった本書のインタビューのこぼれ話や、レコード紹介記事のほか、当時プロフィール…

私が今どきブログを始めた理由

デビューというのは、難しい。私にとって昨年から気になりながら、ずっと無視を決め込んでいたのがブログだ。1000万人以上がデビュー済みという、今や一人一個のメルアドと同等の、個人情報のプラットフォーム(PIM機能があるものまである!)となっているブ…