スケッチ・ショウコンサートパンフ『WILD SKETCH SHOW』

　SHIBUYA-AXほかで行われた、スケッチ・ショウの初コンサートツアーのための制作されたパンフレットで、編集者は川勝正幸氏。私はメインの読み物であるお二人へのロングインタビューとアルバム『AUDIO SPONGE』の全曲解説を担当している。この時は川勝氏とは関わっておらず、発注は幸宏氏のマネジャーS氏から直接受けた。「DJアズマ」こと細野氏のマネジャーA氏と共作した架空ヒストリーが笑えるが、元々S氏は『ビックリハウス』の編集者で、ザ・ビートニクスの単行本『詩人の血』の担当者だった人。歴史捏造はお手の物というわけである。お二人へのインタビューは3時間に渡るもので、完成原稿も当初の予定だった１万字を超えて倍以上のボリュームになった。北欧のエレクトロニカにまつわる論考の件では、「みぞおちワクワク」ならぬ「みぞおちチリチリ」なる造語がまで飛び出し、細野氏のコピーライターセンスにいたく感動させられた。