POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

無題:中野坂上のサイゼリアで、今後のことをツラツラ考える。

 最近、ブログをやってるのがバレて、友達から連絡をもらうことが増えた。で、いつネームを書いているかとよく聞かれるのだが、だいたい仕事が終わって帰路についた11時ぐらいに、途中でファミレスに立ち寄って、そこでモバイルでちょこちょこ書いて、朝方ぐらいに家についてアップしている。今から8年前にHTMLベースのホームページをやっていたのだが、いやー、ブログって便利だわ。ツールと戯れるのは嫌いじゃないので、ネームを書くのも好きだが、アップしてチマチマリンクを張る作業も好きである。本当ならファミレスからLANやPHSでアップして、しょこたんばりに細かく更新したいところだが、いつも事前に複数のテーマが浮かびながらも、一つ目のコラムが異常に長くなってしまう。後半はいつもヘトヘトになってしまって、無理矢理オチを付けてアドリブでまとめたあと、結局長いのを持ち帰って家でアップしている。
 で、今日もまたファミレスでこうして書いているのだが、ここんところ連日更新しようと記事を書いたりでアウトプットばかりしていたので、空気の入れ換えの意味もあって、溜まってた雑誌、書籍類をまとめて読んでいたところである。本を読み始めると私は大人しい。頭が真っ白になって、気が付くと7〜8時間経っていたりする。血液型がB型だからなんだろうが、集中力だけは自慢である。以前、音楽をやっていたころは、金曜日にデモテープを作り始めて、延々作業に集中していて、気が付いたら日曜日の夜になっていた、なんてことはよくあった。で、読書していると、なんかまったく屁理屈を思いつかなくなるのが不思議だ。
 ヘッダの部分に描いてるヘタウマイラストも私の直筆なのだが、こういう作業をやってるときは、完全に私の中の文語的機能はオフになっている。無心で文章をツラツラ書きながら、オチが決まったりするときの快感もひとしおだが、絵を描いているときの無の境地も嫌いじゃない。だが、この2つはまったく別人の人格のように思うことがある。ウエイトとしては、一ヶ月のうち29日は文字型人間で、1日が図案型人間という感じの配分だ。元々、小学生時代からチラシをホッチキスで留めてミニブックみたいなことを書いたりして、友達で回し読みしてもらっていたような人間なので、レタリングから文字、挿絵なんかがワンセットになって私の中に存在している。一時期、友達が映像やマンガの世界でどんどん偉くなったのを見て、「ライター業はもうからないから不憫やなあ」と思って、絵コンテとかの世界で身を立てられないものかと思ったこともあるが、基本的に外に出てるのが好きな人間なので、デスクワークには向いてないみたい。とにかくよくしゃべる典型的な編集者タイプだと思うので、ちょっと小器用にコンテを描いたりはできるのだが、基本的には文字型人間なのだろう。
 で、今日は何も思いつかないので、ヘッダ用に描いたイラストを挙げてみることにした。

 音楽ライターの先輩である湯浅学氏の新刊『嗚呼、名盤』(ミュージック・マガジン)を読んでた時に描いた、ハービー・ハンコック『ヘッドハンターズ』のジャケットの模写。サンラーみたいなこの人物はいったい何なんだろうというのは昔からの疑問だ。


 同じく『嗚呼、名盤』から、ロキシー・ミュージック『アヴァロン』のジャケット模写。このモデルって、当時ブライアン・フェリーの彼女だった人で、凄い金持ちの娘で、前方にある風景の土地も全部彼女の家の持ち物なんだよね(どーでもいいか……)。


 『スタジオ・ボイス』のテクノ特集に載っていた、ワープレーベル社長のスティーヴ・ベケットのコスプレ写真。オラ、電子音楽だのと言ってはいるが、テクノのことだけはよくわがんねえだ。たぶん、小野島大氏の原稿を読んでいて思ったのは、私がパンクを経過していないからだろう。ワープのでウチにあるのは、初期のトリッキー・ディスコと、トーマス・フェルマン(パレ・シャンブルグ、ジ・オーブ、サン・エレクトリック)ぐらいだな。

 『映画秘宝』より、『スーパーマン・リターンズ』のクラーク・ケント役のブランドン・ラウス。典型的な二枚目で、アゴがちゃんと割れているのが素晴らしい。

 犬堂一心『ジョゼと虎と魚たち』特集を読むため、『QRANK』を買う。長澤まさみのポーズだけ模写。


 元々このブログを始めたのは、本業で編集人を務めた『Digi@SPA!』があまりに売れなくて、ネット民に対して人間不信になったのが理由で、こうしてネタふりしながら、今どきのヤングはどんなものが好きなのかを日々勉強している感じである。98年に最初のホームページをやっていた時は、ネットやってる人の7〜8割ぐらいがYMOファンとか、そういう手応えがあったんだが、登録エントリを見てみると今はYMO関係はそんなでもなくて、フリッパーズ・ギターネタとか、『ニュータイプ』ネタとかのほうが全然反応いいのね。このへん、ハッキリと世代交代が終わっている感じだなー。ネタ晴らしすると、最初はテクノラティの人気キーワードを見て、極楽とんぼ事件があったなら「じゃあ極楽ネタ書こう」とかいう風に、下心見え見えでネタ選びしてみたりしたこともあったのだが、そのへん見透かされているのか、思ってた以上に反応はシビアで(笑)。
 それと、コラムが長すぎるという指摘をさんざんもらったので(本業でずっと13年も短い原稿ばかり書いてきたので、どうしても反発があって長くなる)、長い文章が苦手な読者からちょっと敬遠されつつある感じもする。で、『きょうの猫村さん』みたいなマンガのほうがアクセス増えるのではないかと、思い出して描いてみた図(パクりはいかん!)。岩谷テンホー風のエロくノ一ものとかなら、いろいろオチ浮かぶんだけどな。