POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

音楽配信ウェブOTOTOYに、ZEレーベル復刻の特集記事を書きますた。

ワン・フォー・ザ・ソウル [紙ジャケット仕様]

ワン・フォー・ザ・ソウル [紙ジャケット仕様]



 昨晩はイベント「音で聴く『電子音楽 in JAPAN』ストライクスバック」にご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。初めてやる場所で勝手がわからず緊張してしまったが、客席はとりあえず埋まって一安心。ムズカシイ講義スタイルなので、どれぐらい盛り上がるか開演前までヒヤヒヤもんでしたが、なんとかゲストの國崎氏(『サウンド&レコーディング・マガジン』編集長)に突っ込んでもらったりして、電子音楽放談はそれなりに意義は果たせたかなと。しかし関係者の接待枠とかもあったから、結果赤字になってしまってそのあと反省会に……トホホ。残す2回は今回のような講義スタイルではなく、当時の爆笑裏話などを初告白したりと、ロック〜テクノポップの制作当事者を迎えたレア音源&映像祭りになる予定なので、今回Ustreamのライブカム中継で疑似体験して面白いと思った方は、ぜひご来場いただきたい。
 さて、イベント終了早々から、また告知をば。先日Twitterで、昨年末からスタートしたP-ヴァインのZEレコードの復刻話に絡めて、リジー・メルシエ・デクルーの萌え萌え話をつぶやいていたら、なんと音楽配信ウェブのOTOTOYから、ZEレーベルの特集を掲載したいので原稿を書いてはもらえぬかと打診が。「ウェブなので厳密には字数制限はありません」と言われて、また調子にのって依頼された文字数を3倍近く超えた長文になってしまった(笑)。早速、昨晩記事がアップされたので、ノー・ウェーヴ系、ポスト・パンク系に興味のある読者は、よかったら読んでみてくだされ。すでに発売済みの『レコード・コレクターズ』『ストレンジ・デイズ』などの同レーベル記事は、豊富な英文資料を元にした、自分より下の年代の書き手が総括した非常にバランスよくできたものだったので、そのへんとの差別化を意識して、リアルタイムで体験したリスナーの立場で、当時の日本の洋楽ジャーナリズムにおけるZEレーベルの扱いをテーマにして、いろいろ論考してみたもの。CDはすでに2004年の外盤での復刻時にほとんど揃えてたんだけど、今回のP-ヴァイン復刻は世界初CD化タイトルも多いので、サンプル資料もらえたのはありがたや。
 かねてからリジー・メルシエ・デクルーファンを公言し「フランスの坪田直子」などと書いていた小生でありましたが、フランス語学にも通じておられる、フリクション本の監修などでおなじみ河添剛氏が今回書き下ろしたライナーノーツは本当に素晴らしい。本気で全タイトル日本盤に買い直したいと思ったのは久しぶりである。ちなみに、今回初CD化のタイトルの中には、我が愛聴盤である『ワン・フォー・ザ・ソウル』が入っているのだが、ワタシの記憶が間違ってなければ、これミックスがアナログと違うんだよね。レーベルにはそのような記載がなく、確かめようとウチのレコード倉庫を探索しようと思ったが、イベントの仕込みで現在、分類がムチャクチャになっていて一切触れず(悲)。もしお気づきの方がおられたら、ぜひご報告いただければ幸いである。