80年代にネイキッド・アイズ、マリ・ウィルソン、a~haなどのプロデューサーとして成功した
トニー・マンスフィールドが、それ以前に率いていた自己のグループ。当初は、音楽評論家の渡辺亨氏が企画した「アート・スクール・ポップ」シリーズの一枚として、カフェ・ジャックスなどを併せて『フロム・A・トゥ・B』のみがリリースされたが、同社がインターネットで行っていた「名盤探検隊」という再発リク
エスト投票で、残りの2作『ワープ』『エニウエア』が上位を飾ることとなり、追って2作も復刻された。このうち、『フロム・A・トゥ・B』『エニウエア』は海外でもCD化済みだったが、『ワープ』のみ世界初CD化である。渡辺氏は、私が週刊誌の音楽担当だった時のレギュラー執筆陣で、たまたま当時私がやっていた『
電子音楽 in JAPAN』の公式ホームページで勝手に
トニー・マンスフィールドの特集をやっていたのご覧になり、ライナーノーツの話を振っていただいた。当時、
スウェーデンに住むトニマンフリークの知人、Jonas Warstadに提供してもらった膨大なインタビュー資料があったため、いずれも当初の発注文字数の倍以
上の原稿を書いている(トホホ)。ちなみに、ボーナス曲については私がレコード番号などを調査したデータでアプルーバルをお願いしており、公式リリース曲はシングルB面などすべてを収録している。但し、『ワープ』収録の「ヒア・カム・ザ・ピープル」のシングル・リミックスは、おそらくマスター紛失のためか、アナログ起こしの素材をノイズ処理したものが、本国指定で送られてきたもののようである。