恒例イベント第2弾！ POP2*5 vs. いぬん堂「テクノポップ秘蔵映像音源ナイト」（2月25日）の先行予約のお知らせ

　先月28日に行われたPOP2*5ナイト第１弾を無事終えたのもつかのま、早くも第２弾の準備期間に突入。今回のゲスト、いぬん堂氏と先週、都内某所で密かに打ち合わせを終え、方向性もほぼ決定した。現在、自宅倉庫を漁りながら、20年前から録り貯めた貴重な資料を選別中である。今回のテーマは「テクノポップ秘蔵映像音源ナイト」。ギョーカイでも物持ちがよい2人言われるワタシといぬん堂の２人が、おのおのが送った20年のギョーカイ人生の中で密かに入手した、音源、映像をお披露目するという企画。かなりゲリラな内容であることは十分に理解しつつ、今回の主たる目的は日本のニュー・ウェーヴ史の検証。知られざる秘蔵テープや映像資料を見ながら、表の歴史には書かれてこなかった「日本のニュー・ウェーヴ界の都市伝説を検証する」というトークが当日のメインテーマとなる。ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドやテレヴィジョンのブートレグ（海賊盤）が、正規のオリジナル作品以上にグループの真実を伝えることがあるように、パッケージ化された正規リリース作品が歴史のすべてにあらず。デモ、アルタネイト・トラックス、ライヴ音源、未発表曲、レア映像、または知られざる名盤のたぐいを通して、これまでのニュー・ウェーヴ系イベントではスポットが当たることがなかった裏歴史を紐解いていく。また２人ともに近年、CD復刻などの仕事に関わることが多い監修者の立場として、紹介したような音源があることを世に知らしめして、商品化の一助となればという思いもある。
　実を言えば最近、ベテラン制作マンの引退、レコード会社合併再編などによって、貴重な紙資料やデモテープ、ライヴ音源などが、誰に気付かれることもなく処分される機会が多いと聞く。ワタシのもうひとつ別の趣味である「洋画吹き替え」にしても同じ。『空飛ぶモンティパイソン』のように最近になってやっと吹き替え入りで再発売されたDVDは、実はメーカーに吹き替え素材が残っておらず、個人が保存していたものが発掘されて、初めての商品化に至ったというもの。ことほどさように、映像の世界においても、在野の個人コレクターによって歴史が紡がれてきた真実がある。おそらく今回公開されるものも、その多くがレコード会社には残されていない貴重なものばかり。東京ロッカーズ、ニュー・ウェーヴ／パンクシーンに強いいぬん堂氏と、「テクノ歌謡」などの商業作品も含む、テクノポップ系の仕事の多いワタシのそれぞれのカラーを打ち出して、メジャー／マイナーの両面から選りすぐりの音源映像を紹介していく。
　ともあれ、内容が内容であるからして、おおっぴらに宣伝できないところもあるのだが、そういった歴史検証の大義名分を果たしつつ、商業イベントでもありますゆえ、80sテクノポップ、ニュー・ウェーヴシーンに関心のあるお客様方に、「こんな面白いものがあるよ」と気付いてもらえればというのが本望。１月のレクチャー形式の内容と趣向を変えて、今回はミーハー気分で観覧いただいても十分楽しめる内容になっている。さらなる詳細は、次回のいぬん堂氏との打ち合わせ後に、また当ブログで告知する予定なので、期待して待たれよ。
　また前回、初めてUstream放送で内容の一部をネット配信させてもらったが、そんな新手の試みに関心の強いスタッフからの申し出があり、今回Twitterユーザーの方限定ということで、前売り券よりさらに割り引いたチケットを、開催日一週間前まで限定発売中。Ustream放送のTwitterアカウントである「@705jp」をフォローしていただき、DM（ダイレクトメッセージ）で代表者名、人数を告知すれば完了とのこと。くわしくは受付窓口である、ハンマー・レーベルのホームページで確認いただきたい。

世紀の悪ノリ（笑）。渋谷を邪悪なヲタトークで埋め尽くせ！
POP2*5ナイト（毎月第4木曜日開催）


定例の新宿ロフトプラスワンから場所を変え、渋谷のライブハウス「Wasted Time」に場所をお借りしてのトークイベント・アネックス版。こちらは熱気の伝わる小スペースで、「BSマンガ夜話」のようなノリで、マニアックかつグダグダな濃ゆい内容で、時間無制限（？）でお送りする音楽マニアの集い。


場所：渋谷Wasted Time（http://www.wastedtime.jp）
〒150-0042　東京都渋谷区宇田川町31-3第3田中ビルB1F（03-3461-8383）
※渋谷駅より徒歩約5分
開場：18:30　開演：19:30（〜バータイム）
チケット：予約1500円　当日1800円（ドリンク食事別）
※予約は電話、またはHPより受け付け


■第2回（2月25日）
POP2*5　vs.　いぬん堂「テクノポップ秘蔵映像音源ナイト」
ゲスト：いぬん堂
元徳間ジャパンWAXのA&Rにして、現在はヤプーズなどをリリースするレーベル「いぬん堂」。ビクターのニュー・ウェーヴVAを監修するなど、ギョーカイ随一と言われる博識ぶりで、「DRIVE TO 2010」の制作などにも関わる。そんな「いぬん堂」代表をゲストに迎え、ほぼ同じギョーカイ歴を持つPOP2*5と、知られざるテクノポップ史の裏側を語り尽くすのがこの日のテーマ。珍しいビデオ、未発表音源などを、相撲の東西番付形式で次々と紹介する。YouTube、ニコニコ動画でも見れない聴けない、貴重な資料を持ち寄っての「一回だけだから許して！」のゲリラチック＆ファンタスティック・ナイト。


■第3回（3月25日）
「筑波万博コンピ発売記念！　安西史孝＆TPOナイト」
ゲスト：安西史孝（TPO）
……フェアライトCMI日本上陸第1号を操り、ソニーからの刺客として「ポストYMO」の触れ込みで登場した幻のバンド、TPO。昨年25年ぶりの復刻CDがamazonインディーチャート２位に輝く快挙に。2010年春には、第２弾として筑波万博のために書かれた未発表音源集のリリースが予定されている。中心人物であった安西史孝氏をゲストに迎えたこの一夜は、ローランドスタッフ時代、『8時だヨ！全員集合』の効果参加、クロスウインド、『うる星やつら』サウンドトラック時代など、TPO誕生に至る各時代のエピソードを、未発表音源＋本人解説でお送りする試み。本邦初公開の『うる星やつら』デモテープ＆未発表音源もあるでよ！