POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

12月8日ロフトプラスワン「80年代サウンドを作った男たち。シンセ・プログラマーの逆襲!」に、BARGAINSがu.l.tと合体編成でライヴ参戦!




 来る11月11日の新宿ロフトプラスワンイベント「秋のテクノポップ大感謝祭」に続いて、12月8日には同所で、当初11月予定が延期になっていた松武秀樹ロジック・システム)×森達彦(ハンマー・レーベル)出演による「80年代サウンドを作った男たち。シンセ・プログラマーの逆襲!」が開催される。現在、同時に制作準備中だが、こちらも面白すぎの内容で、両日とも自信を持ってお届けできると自負している。また、すでにハンマー・レーベル公式HPでアナウンスしている通り、同日は松武氏の特別の計らいでロジック・システムのミニ・ライブを提供。さらに、対するハンマー・レーベルからはスペシャルライブプレゼントとして、BARGAINS+u.l.tの合体による珍しい編成でのライブが加わった。「極東のXTC」とも呼び声高い2人組、BARGAINSはワタシも大ファンだが、森氏がプロデュースするセルフ・ユニット、u.l.tとの合体編成というのは予測不可能。なんでも、当日の松武×森のプログラマー対決に併せて、初のテクノポップ・スタイルのサウンドを披露してくれるらすい。u.l.tは、キャプテン・センシブル「One Christmas Catalogue」のカヴァーなどをリリースしている、森氏のトニマン趣味が炸裂した、和製ストロベリー・スイッチブレイドのようなユニット。ミニ・ライブという枠組みならではの実験的な内容には、いやがおうにも期待が高まる。
 改めて、12月8日のイベントは以下の通り。改訂版のチラシはすでに新宿ロフトプラスワン、新宿ロフトDRIVE TO 2010」会場などで配布中だが、11月19日、代々木BogalooでのBARGAINSワンマンライヴでも配布する予定だ。


YMO vs. ムーンライダーズサウンドを支えた影の立役者、
シンセ・サウンドで時代を彩った2大傑物プログラマーが、
当時の(秘)蔵出し音源をかけながら、ロック〜テクノ歌謡
おニャン子クラブまで、音楽制作舞台裏のエピソードを初公開。


松武秀樹ロジック・システム)×森達彦(ハンマーレーベル)
YMO vs. ムーンライダーズサウンドを支えた影の立役者。ロック、歌謡曲の貴重音源を初公開!
「80年代サウンドを作った男たち。シンセ・プログラマーの逆襲!」


司会:田中雄二電子音楽 in JAPAN、テクノ歌謡監修)
SPECIALライブ:ロジック・システム、BARGAINS+u.l.tスペシャル・ユニット
サンプラーCDを来場者全員にプレゼント》


■開催日:2009年12月8日(火曜日)
■開場:18:30 開演:19:30(〜22:30終了予定)
■会場:新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2(TEL 03-3205-6864)
■チケット:前売:1500円 当日:1800円(飲食別)
(予約はロフトプラスワンHP=http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/にて受付中)


※当日はブリッジ、ヴィヴィド・サウンドのCD出張販売あり。
※撮影、録音不可につき、ご了承ください。



 ちなみに、ついに期日が来週に迫った11月11日、同所でのイベント「秋のテクノポップ大感謝祭」のほうも、改めてご来場お待ちしておりまする。リリース・インフォメーションは以下の通り。

電子音楽 in JAPAN」プレゼンツーーがんばれ!ピンチヒッターショー(笑)
レア映像、レア音源を3時間たっぷり蔵出しする
架空のテクノ限定動画《ユージ・チューブ》が贈る、一夜限りのピコピコ祭り。


帰ってきた「秋のテクノポップ大感謝祭」


90年代の伝説的イベント「史上最大のテクノポップパーティー」が一夜限定で復活。
アキバ現象に先駆けて、80年代初頭に日本が世界に発信していた唯一のジャンル
テクノポップ」。YMOからShi-Shonenまで、当時のライブ記録映像、PVなど、
復刻CDじゃ追体験できない、巷の動画サイトにも流れていない貴重なレア素材を
テクノポップ通》で知られる大物ゲストの実況付きでお送りする、貴重な3時間。


(司会)
田中雄二電子音楽 in JAPAN、テクノ歌謡監修)
(ゲスト)
江口寿史(漫画家「ストップ!ひばりくん」)
戸田誠司(ex.Shi-Shonen、フェアチャイルド
(SPECIALライヴ)
辻陸詞(ex.詩人の血)+荒木類(ECHOFLEX)+平見文生(ex.ラブ・タンバリンズ)+佐藤清喜(microstar)
《ハンマーレーベルサンプラーCDを来場者全員にプレゼント》


■開催日:2009年11月11日(水曜日) 
■開場:18:30 開演:19:30(〜22:30終了予定)
■会場:新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2(TEL 03-3205-6864)
■チケット:前売:1500円 当日:1800円(飲食別)
(予約はロフトプラスワンHP=http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/にて受付中)


※ヴィヴィド・サウンド、ブリッジ、ソニー・ミュージックダイレクトのCD物販も開催。
※撮影、録音不可につき、ご了承ください。

(主な上映ビデオ)
プラスチックスヒカシューP-MODELYMO細野晴臣坂本龍一高橋幸宏F.O.E./ザ・ビートニクス/矢野顕子加藤和彦遠藤賢司近田春夫 & BEEF/近田春夫とビブラトーンズ/プレジデントBPM/EX/PINK/東京ブラボー/一風堂ムーンライダーズジューシィ・フルーツ/チャクラ/はにわちゃん/イミテーション/8 1/2リザード/沙羅/TPO/ヴァージンVS/サンディ&ザ・ザンセッツ/戸川純ヤプーズコシミハルピチカート・ファイヴPSY・S/ザ・ナンバーワン・バンド/立花ハジメ/MELON/ショコラータ/フィルムス/SPY/Shi-Shonen/アーバン・ダンス/ラジカルTV/有頂天/ポータブル・ロック/ナイス・ミュージック etc.(予定)



 して、追加情報をば。前回の速報第2弾の後も、各所から映像提供いただきまして、結果、予定の時間枠では収まり切れないボリュームに! そこで、平日イベントなのでサラリーマン諸兄の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいだが、集まった映像の中から、まとめて編集なしで観ていただきたい長尺の映像については、7:30の開演前の客入れタイムにもBGVとして流すことになった。内容は当日までお楽しみということで、早く来場可能なお客さんには、シッポの先まであんこの入った鯛焼きばりの充実したプログラムを味わっていただけそう。今回も事前告知として、前回紹介できなかった映像を、またまたオキテやぶりのキャプチャ画像で紹介しておく。



 これはビックリ。11月18日に小生の監修で初復刻CDがリリースされる、ジャパン・レコード第一号アーティスト、ビジネスのビデオクリップが存在していた。80年にすでに3曲ものプロモを制作して、店頭などで上映していたというから、アルファレコード並みに早い試み。画面はアルバム『ビジネス』の中でも人気の高い「GRAY」から。



 87年の『Don't Trust Anyone Over 30』リリース時に、結成10周年を記念して大所帯で編成された、スーパー・ムーンライダーズの映像。中央にあるのは、ジャケットのガンジャ・パイプのようなヴィジュアルを3D化したもの。



 「テクノ御三家」は絞りきれないので、それぞれ3曲前後紹介する形になるが、これはP-MODEL『ランドセル』リリース時に、ベースの秋山が珍しくシンセ・ベースで演奏している「ミサイル」の映像。かっちょいいっす!



 81年に、高橋幸宏鈴木慶一が結成したザ・ビートニクスは、慶一氏によれば「ビデオ・クリップを制作したいので」という理由で、できたばかりの日本テレビ系列のレコード会社、バップからリリース。これは記念すべきファースト『出口主義』と同時発売されたPV集の映像。幸宏氏のニッカポッカ・スタイルというのが、とにかく珍しいのれす。



 雑誌『Techii』時代に、アーティスト担当ということで、毎回ライヴに通っていたPINKの映像。ビブラトーンズの発展型バンドとして、玄人筋からの期待に応えてムーン(後のアルファムーン)からデビュー。このころはホッピー神山氏に入れ込んでおりました。



 前回お伝えした通り、フォトジェニックな鈴木さえ子氏には映像素材がたくさんあるのだが、これは名盤『緑の法則』リリース時のツアーより、プロショット映像による「Green Eyed Monster」の映像。ザッパ・オーケストラを思わせる迫力!



 当日は80年代後半ぐらいまで、時間が許されれば紹介するつもりだが、これは元ピチカート・ファイヴの鴨宮諒氏が脱退後、ヴォーカルの梶原もとこと結成したマンナのPV。可愛いっす。元々、ノンスタンダード・レーベル主催の「銀河鉄道の夜」オーディションでスカウトされたのがもとこちゃん。和光大学の軽音サークルの友達だった嶺川貴子と3人で結成したのが初代マンナで、そこから嶺川がL-R加入のため脱退し、2人組でデビューという顛末があった。


オマケ。Pi●iv用にちょろちょろっと描いた、イベント宣伝イラスト。元ネタはそこにあったバナー広告。