POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

ニコニコ動画的「猫のいる風景」

 猫を題材にした「衒学マンガ」を描いて人に見せたら、マンガ読書歴の浅さがアダになってか情報詰め込みすぎのきらいがあるとの指摘が……(なにしろ文字が多すぎ)。これはその反省を踏まえて2月ごろに描いた、題して「ミニマルマンガ」。





 一応、わからない人に解説しておくと、ニコニコ動画などにアップしてあるペット観察系の動画投稿に、なぜか決まって背景音にテレビのニュースを流しているものが多く、「なごみの絵」と「ニュース」のエアミックスが、一つの様式と化しているような印象がありまして。それを表現してみますた。

 ところで、テクノポップ系の監修仕事が多いこともあって、例の宅さんのALL ABOUTテクノポップのナビゲーター氏への告発騒動の件について、今日も会った人からいろいろ感想を聞かれてしまいました。ALL ABOUTテクノポップに対する小生の不信感については、以前ここでも取り上げたから踏み込まないけれど、実は昨年11月に大阪でイベントやったときにも、なんの事前の許可もなくレポート記事がALL ABOUTに掲載されて面食らったことがあったばかり。厳密に言うと「すでにアップしたので、間違いがあったら連絡してくれ」だったかな。一応、「写真の掲載の可否と併せて、事前に許可を取るのが一般常識ですよ」と諭しておいたけど。
 イベントに来ていたのはナビゲーター氏本人ではなく、小生の仕事を愛読してくれているというアシスタントの方だったが、ナビゲーター氏が監修したオムニバスCDの発売のアテが外れたらしく、小生に支援してほしいとの申し入れが。「そういう頼みごとをする気があるなら、お仲間か誰か知りませんが、ネットに匿名で私を悪口書くのを止めてもらえませんか?」と伝えたら、バツの悪そうな感じであった。どういう理由かわからないが、小生が仕事で関わっている限り、ALL ABOUTではYMOやフィルムスやTPOの復刻や「テクノ歌謡」を取り上げないつもりらしい。こいつを使うなというメーカーへの抗議のつもりなんだろうけど、どんな私怨があるにせよ、YMOを取り上げないテクノポップ情報サイトのナビゲーターって一体何だよ? 
 以前ここで断罪した田山という人もそうだけど(2人には『YMO GLOBAL』という酷い内容の共著がある)、「気に入らないからお前の本だけ出典を載せない」とか、発想がまるで子供。こういう人たちって“中立性”とか、自分が選ばれて書く場所を与えられている立場であるという自覚がまったくない。だから、わざわざ対価を払って本を買ってくれる読者に対する礼儀として、「文章をうまく書く」という努力をまったくしないんだと思う。本人には改心とか何の期待もしてないが、問題人物を使い続けているALL ABOUTの罪は相当に重いと思うけど。
 あ〜あ、うんざり。「文章書いて嫌われるより、猫のマンガ描いて笑ってもらうほうがよほどいいわ」と本気で思ってしまう。そんな気分のPOP2*5のオーサーなのであった。